浅間山、6年ぶり小規模噴火

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 気象庁の発表によると、6月16日9時半頃、浅間山が小規模噴火した。噴火は2009年5月27日以来約6年ぶり。噴火に伴う爆発音や振動は感知されず、視界が悪く噴煙も確認できなかったため、軽井沢町の住民で噴火に気付く人はいなかった。

 浅間山火山防災連絡事務所は同日17時から、共同取材に応じた。大塚仁大所長は、浅間山の北側約4kmの鬼押出しで微量の灰を確認したことから、9時半頃に浅間山でごく小規模な噴火があったと発表した。

 その後、気象庁機動観測班が行った降灰調査によると、群馬県境から嬬恋村鎌原藤原にかけて(火口から4~7km)降灰を確認したと言い、降灰の量は鬼押出し付近で1㎡あたり1〜3gだった。関東地方整備局の協力で実施した上空からの観測で、山頂火口からの白色噴煙、青白色のガスの噴出を観測した。

 小規模な噴火はあったものの、<地殻変動のデータ変化がない><DL型と呼ばれる深部低周波地震がない><火映が確認されてない>ことから、噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)を継続。大塚所長は「火口から2kmの範囲で噴石などが飛散する小規模噴火はいつ起きてもおかしくない。風下側では降灰や小さな噴石があるため、洗濯物や農作物には注意してほしい」と呼びかけていた。

 浅間山は4月下旬から火山性地震が増えていること、6月11日に二酸化硫黄の放出量が1700トンを記録するなど急増したことから11日、気象庁が噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げていた。

(写真:左から共同取材に応じる気象庁浅間山火山防災連絡事務所の大塚仁大所長、気象庁火山課機動観測班の鳥巣啓多班長)

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