北陸新幹線開業 金沢のカップル、軽井沢駅で挙式

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 東京―金沢間を結ぶ北陸新幹線が3月14日、開業した。金沢を出発して最初に軽井沢駅に到着する「はくたか552」がホームに入ってくると、軽井沢観光協会の理事らが「ようこそ軽井沢へ」と書いたカードを掲げ、旗やぽんぽんを振るなどして出迎えた。

 金沢発7時22分の「はくたか554」は、家族連れらが軽井沢に多く降り立った。石川県加賀市の江川一美さんは、夫や息子ら家族5人で一泊二日のスキー旅行。「一ヶ月前からチケットをとって楽しみにしていた。結構雪残っていますね」。二人の娘と日帰りで買物に訪れた、同白山市の四谷晶子さんは、「初めての軽井沢。車だと時間がかかることもあって足が向きませんでしたが、今はすぐですね。途中の景色もきれいでした」と話した。
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 この日は軽井沢ウエディング協会が、12組の公募カップルから選んだ金沢市の小熊祥一さん、加奈さんの公開挙式もあった。2人はタキシードとウエディングドレスに見を包み「はくたか556」で金沢駅から軽井沢へ。教会風に飾りつけた駅の南北自由通路で指輪交換し、友人や観光客から祝福を受けた。

 2人は昨年3月21日に入籍。その一ヶ月後、加奈さんの母が病気で亡くなったこともあり、式は挙げていなかった。悲しみでいっぱいだったところ、母が大好きだった軽井沢で公開挙式のカップルを募集していることを知り「父や姉、弟を元気づけたい」と応募した。
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 加奈さんは「挙式中は心の中で『お母さん、見ててね』と思っていた。今日のことを忘れず、いつまでも仲良く温かい家庭を築いていきたい」。祥一さんは「大勢の人の前で不安もありましたが、周りの人の笑顔をみて緊張がほぐれた。思い出に残る良い結婚式ができました」と振り返った。

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