音楽で大槌支援 地元中学生企画の開催
東日本大震災の被災地、岩手県大槌町の復興を支援するチャリティーコンサートが3月8日軽井沢大賀ホールで開かれ、同町出身の民謡ポップス歌手臼澤みさきさんと、軽井沢町出身のフラメンコギタリスト沖仁さんが出演した。 前売り券は完売で、当日は約700名の観客が集まった。
実行委員を務めたのは軽井沢町在住の中学1年生7人で、昨年夏から準備を行ってきた。コンサート冒頭の挨拶では「音楽を楽しみ、また大槌町のことを知ってほしい」と呼びかけた。
臼澤さんは2013年にも同ホールでコンサートを行った。「同世代が実行委員を務めるコンサートに出演できるのを楽しみにしていた」と話し、デビュー曲「故郷(ふるさと)〜Blue Sky Homeland〜」などを歌い上げた。沖さんは「大賀ホールは音がよく響く、音楽家にとって憧れの場所」と舞台中央の階段に腰掛け、マイクを通さずに自身のオリジナル即興曲「Super Moon」を演奏し、会場を魅了した。アンコールでは沖さんが作曲し、臼澤さんが歌詞をつけた曲「花笠ノスタルジー」を初披露。開場からは大きな拍手が起こった。
中学生実行委員で、軽井沢中学校1年生の原田実久純くんは、「『良かったよ』と声をかけてもらえて嬉しかった。コンサートの目標のひとつ、『来てくれた人全員に笑顔で帰ってもらう』は達成できたと思う」と話していた。
チケット売上と当日に行った募金の収益は、全額大槌町に寄付する。