栃木県のNPO、ISAKにコナラを寄贈「自然環境考えるきっかけに」
栃木県の大学生らで作る、とちぎ生涯学習研究会(柴田法幸代表)が3月19日、環境保護活動の一環として、インターナショナルスクールオブアジア軽井沢(ISAK)に長野県産の高さ約2mのコナラの苗木1本を寄贈した。苗木は校舎棟と体育館の間の敷地に、ISAKの生徒らがスコップで土をかけて植樹した。
苗木の隣りには「世界の子供達と動植物の未来がどうか豊かでありますように」と、英語と日本語で記した標柱も設置。ISAKの生徒の代表は「この木を見て環境問題について、意識するようにしたい。大切に育てます」と感謝を述べた。
同研究会は環境保全や教育支援に取り組むNPO法人。苗木の育成を通じ、地域の環境について知ってもらおうと、「どんぐりから苗木一本運動」と題し、10年前から全国の小学校、公共施設などに植樹する活動を展開している。この日は、研究会から学生7人と代表の柴田さんが同校を訪問。植樹後は研究会の大学生とISAKの生徒がグループに分かれ交流した。
昨年10月、テレビの放送でISAKについて知り、教育理念に共感した柴田さんが、研究会の学生らに相談し、同校に申し出たことで苗木の寄贈が実現。同研究会は近年、インドネシア、ベトナムなど海外での植樹活動に力を入れていることもあり、柴田さんは「国際色豊かな学校に植樹できたことに感謝したい。それぞれの出身国、地域に戻ったあとも環境について考えてもらえたら」と話していた。