ピッキオのクマ対策犬来日延期、早くて10月に
NPO法人ピッキオに4月と5月に1匹ずつ、アメリカから到着する予定だったベアドッグ(クマ対策犬)の来日が延期されることが3月31日、ピッキオへの取材でわかった。
ベアドッグを飼育する米国モンタナ州の養成機関の手違いで、180日前に済んでいるはずの個体識別に必要なマイクロチップの埋め込みが、2匹とも済んでいなかったのが原因。「4月の来日の準備が整った」旨の知らせを受け、ピッキオのスタッフが養成機関へ迎えに行った現地で発覚した。
海外から犬や猫を日本に輸入する場合、個体識別のマイクロチップを埋め込んだあと、狂犬病予防注射と抗体価の確認をし、輸出国で180日間待機することが義務づけられている。そのため、マイクロチップの埋め込みをすぐに済ませても、来日は10月初旬にずれ込む。
ピッキオの広報担当者によると、「楽しみにしていた方が沢山いたのに申し訳ない。予定がずれ込んでしまうが、今年も昨年同様、研修生らを動員するなど人数を増やしてクマ対策にあたる」と話している。
来日する予定だったベアドッグは、同じ母親から昨年3月に生まれたメスのタマ(写真:左)とオスのナヌック(写真:右)。犬種は、初代のベアドッグとして活躍したブレットと同じカレリアン・ベアドッグだ。(写真は昨年7月撮影。提供:ピッキオ)