町の将来像「軽井沢グランドデザイン」を受け、町内の小学3年生がLRTの模型を試作
軽井沢中部小学校3年の井出龍之介君が2月9日、試作した次世代型路面電車(LRT)の模型を持参し、「役場に展示していろんな人に観てもらいたい」と軽井沢町役場に藤巻進町長を訪ねた。井出君は昨年12月、町が50年・100年先の将来像を示した「軽井沢グランドデザイン」の説明会に出席。LRTが走っている俯瞰図を見て、模型を作ろうと思い立った。
井出君は毎日、新聞に目を通し新幹線やLRT関連の記事をスクラップするほどの電車好き。2月7、8日の2日間で、初めて作ったという模型は二両編成。画用紙を切って張り合わせ、窓や乗降口を鉛筆で書き込んだ。模型を作るのに合わせ「2020年8月9日」と記した、軽井沢のLRT開業1周年の記念切符も作った。模型が完成すると、電話帳で調べた町長の自宅に電話をかけ、直接会う約束をこぎ着けた。
模型を前に井出君は「車椅子の人のために、乗車口を地面近くまで下げた。LRTはバスよりも環境にいいし渋滞もない。変な場所に突っ込むことがなく、事故が少ない」と説明。町長は「大変頼もしい。実行したい強い思いがあれば実現するので、気持ちをどんどん膨らまして。それまでは、おじさんたちが頑張る」と応じた。町長が、しなの鉄道の観光列車「ろくもん」などをデザインした水戸岡鋭治さんの画集を「デザインの参考にして」とプレゼントすると、井出君は顔を赤くして喜んでいた。