大槌町訪問の町内小中学生22人 現地の様子などを報告
8月2日から4日の3日間、東日本大震災被災地の岩手県大槌町をバスツアーで訪れた軽井沢町内の小中学生22人が9月16日、現地での活動や、感じたことについて報告会で発表した。会場となった町中央公民館には、40人ほどが訪れた。
復興支援事業の一環で町社会福祉協議会が実施する、バスツアーは7回目。命の大切さや自分たちができることについて、考える機会にしてもらおうと今ツアーは「きっかけ7」と命名。軽井沢中学と町内3小学校(5、6年生)の希望者で、中学生10人、小学生12人がツアーに参加した。
3日は、大槌町の児童や生徒に加え、ボランティアの盛岡医療福祉専門学校の生徒らとキャンプをするなど交流。軽井沢と大槌、それぞれの町の魅力を、グループごと紙に書いて張り出し語り合った。4日は大槌川の清掃を体験した。
児童の一人は大槌川について「震災から3年以上経っているのに、ヒーターやゲーム機など津波で流されたものが沢山あった」と報告。「一日も早く本来の姿に戻るよう、これからも応援したい」と続けた。今回のバスツアーを通じ、別の生徒は「生きていることのありがたさを感じ、一日一日を大切に生きようと思った」と話した。
軽井沢中学校は9月25、26日に開く文化祭「からまつ祭」で、大槌町を応援する企画を実施。岩手県のNPO法人「@リアスNPOサポートセンター」が現地で撮りためた写真を展示する「復興カメラ写真展」(25日9:00~12:00、26日9:00~13:00)、大槌中の生徒が語り部として大槌の様子を紹介する「語りべが語る大槌」(26日8:55~9:35)、大槌物産販売(26日9:30~14:00)などを行う。一般の参加も受け付けている。