岩手県大槌町長が軽井沢を訪問、支援の謝意伝える

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 軽井沢町が昨年度から継続的支援している東日本大震災の被災地、岩手県大槌町の碇川豊町長が8月29日、軽井沢町役場を訪れた。藤巻進町長らに支援への謝意を伝え、まちづくりへの思いや町の現状について語った。

 大槌町は大震災の津波と直後の火災で市街地がほぼ壊滅。まちづくりについて、碇川町長は「ゼロからのスタート。軽井沢のように散歩したくなる美しい街並を作りたい。それが交流人口の拡大にもつながる」。藤巻町長は「大槌町は緑の山並みと海の入り江がきれいな町。良い形で復興していけるといい」と話した。

 今年4月から大槌町に派遣された軽井沢町職員2人について、碇川町長は「技術的にも優れていて、地元に溶け込んでよくやってくれている」。町役場の中の現状については、「震災で家族を亡くし、建物を失うなどして、鬱で悩んでいる職員が多い」と話し、128人の職員のうち2人が長期療養、30人が経過観察であると明かした。

 大槌町は産業の中心である水産業の復旧が進みつつあり、ワカメ、ホタテ、カキなどを出荷している。「震災が風化していくことで、焦りもあるし、取り残されていくような感覚もある。町に人が来てくれるだけでありがたい」と、話していた。

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