四国霊場開創1200年、仙遊寺住職がスピーチ
軽井沢ロータリークラブが8月18日に開いた例会で、愛媛県の仙遊寺住職、小山田憲正さんがスピーチした。今年は、空海が四国霊場を開創してから1200年にあたる記念の年ということで、住職と知り合いだった東京銀座ロータリークラブ会員の紹介で実現した。
小山田さんは1989年、四国霊場第五十八番札所仙遊寺住職に就任。修行の場として寺を開放し、不登校、引きこもりなどで悩む人らと寝食をともにしている。また、「四国へんろ道文化」世界遺産化の会の代表世話人としても活動。2年後の世界遺産の暫定リスト入りを目指して運動している。
小山田さんは「遍路道の世界遺産登録は目的ではなく手段。四国の人の温かいもてなしの心、自然の素晴らしさを世界に知ってもらいたい」と強調。また、遍路で大事なことについて「時と名刺を忘れること。道草をして、一人の人間として、残りの時間をどう生きるか考えてほしい」と話していた。