ホームズを愛する人が集い研究発表「追分フォーラム」開催
イギリスの推理小説に登場する探偵シャーロック・ホームズを愛する人の集まり「日本シャーロック・ホームズ・クラブ」による研究発表会「追分フォーラム」が5月4、5日の2日間、追分公民館であった。フォーラムは翻訳家の延原謙(1892-1977年)が、ホームズ作品全60編を追分で翻訳したことを記念し開催。24回目の今年は、会員6人がホームズに関する研究発表を行った。
5日に発表した奈良大学教授の中尾真理さんは、ホームズシリーズ後に登場した欧米、日本の推理小説の探偵を比較し「ホームズは紳士なスポーツマンタイプだが、日本の探偵は明智小五郎や金田一耕助といった運動をしない学者タイプ」。また、延原が編集長を務めていた雑誌についてもふれ「他の作家の原稿が間に合わないと、ペンネームを作って自身の原稿を載せていた。だからいくつも名前がある」などと話した。
この日は、同クラブが追分の庚申塚公園に立てたホームズ像や、延原が過ごした山荘などを巡る遠足もあった。