軽井沢絵本の森美術館、北陸新幹線延伸前に絵本館2館と連携「絵本夢回廊」

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 2015年3月の北陸新幹線延伸を見据え、軽井沢絵本の森美術館は、信濃町の黒姫童話館、富山県射水市の大島絵本館と連携し、広く絵本文化を発信する取り組みを始める。「絵本夢回廊~絵本文化をつむぐ広域ネットワーク~」の名のもと、絵本や児童文学をテーマにした広域観光の強化につなげたい考えだ。3館の館長が4月24日、軽井沢絵本の森美術館で開いた記者会見で明らかにした。

 軽井沢絵本の森美術館は欧米の絵本を中心に、近現代の作家の絵本原画や初版本などを展示。黒姫童話館(長野県上水内郡信濃町)は、ドイツの児童文学作家、ミヒャエル・エンデらを中心とした作品を紹介。射水市大島絵本館(富山県射水市)は国内外の絵本1万冊を収蔵し、仕掛け絵本作りなどのワークショップを行っている。

 発表によると、4月26日より3館共通のスタンプラリーを実施。1館目でスタンプを押してもらうと、2、3館目の入館が10%割引となり、2017年5月末までに全館のスタンプを集めると、各館のグッズ詰め合わせがプレゼントされる。各美術館に他の2館の企画展情報やその地域の風土を紹介するコーナーを設けるほか、収蔵資料の貸し借りや職員同士の合同研修で交流を深める予定もある。
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 連携を呼びかけた軽井沢絵本の森美術館の土屋芳春館長は会見で「新幹線で各地域が身近になる中、広域での文化的な連携が重要と考えた。一方通行ではなく、それぞれの館を周遊したくなるような情報を発信したい」。大島絵本館の立野幸雄館長は「3館の連携を軸に、他地区の絵本文化に従事している人にもネットワークが広がれるといい」と話していた。

(写真右上:「絵本夢回廊」について説明する3館館長。右から土屋館長、黒姫童話館の和田登館長、立野館長 写真左下:軽井沢絵本の森美術館に設置された他の2館を紹介するコーナー)

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