軽井沢は観測史上最高の積雪 自衛隊員による除雪作業が続く

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 軽井沢は2月15日、1925年の統計開始から最も多い99cmの積雪を記録。18号バイパス上り線では17日16時現在、自衛隊による除雪作業が続けられている。除雪が終わったところから順次、通行が始まっているが、依然として多くの車が立ち往生した状態だ。

 食料品を積んで、塩尻市から埼玉県へ向かっていたトラック運転手の男性は14日から車中で3泊。食べ物は1キロ先のコンビニまで歩いて調達し、16日夜には塩沢公民館の炊き出しで温かい食事にありつけた。エンジンをかけて暖房をつけ、毛布をかけて寝ているが「寒いは寒いですね。先方からは、荷物を夜中でも届けてほしいと言われているから、早く動き出してくれるといい」。
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 避難所として開放された鳥井原公民館では炊き出しがあり、16日は立ち往生した車の運転手ら約150人が利用。56人が一夜を過ごした。妙高高原へのスキーツアーへ行った帰りだと言う、旅行会社の添乗員は「どこまで除雪が終わっているかとか、肝心な情報が避難所に届いてこない」。

 16日、馬取地区の住民から軽井沢消防署に「人工透析が必要だが、雪で家から出られない」という通報があった。途中から道路に雪が残り、救急車は家まで近づけなかったが「おぶって何とか運び出すことができました」と軽井沢消防署の職員は話した。

 軽井沢町は、除雪に支障があることから車での外出を控えるよう、町内放送やホームページで呼びかけている。

写真右上:立ち往生したトラックが連なる。(17日14時頃の18号バイパス鳥井原東交差点)
写真左下:自衛隊による雪かきは続く。(17日16時頃の18号バイパス南ヶ丘付近)

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