「臨場感たっぷり」朗読ボランティア「オオルリ」初めての発表会

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 昨年4月、中軽井沢図書館の開館を機に発足した、朗読ボランティア「オオルリ」が1月25日、初めての発表会を同図書館多目的室で開いた。15人中3人のメンバーがインフルエンザなどで欠席したが、残りのメンバーが熱のこもった朗読を披露し、地元住民ら約40人が聞き入った。

 発表会では、立原道造の詩『虹の輪・夢みたものは』、向田邦子の『ゆで卵』など、詩や民話、随筆など、それぞれが選んだ作品を朗読。童話『あらしのよるに』は、メンバー2人がそれぞれオオカミとヤギの役を担当。お互いの正体がわからない暗闇の中の会話を臨場感たっぷにりに読み上げ、観客を物語の世界へ引き込んだ。

 最後はメンバー全員で、力強く生きて行く猫の決意を詠んだ井上ひさしの詩『なのだソング』を、体全体を使って発表。終了後には、アンコールの声がかかり、もう一度『なのだソング』を披露した。

 発表会を観覧した、元NHKアナウンサーで、自身も朗読家として活動する軽井沢図書館長の青木裕子さんは「すばらしい朗読会。皆さん、物語の世界観をつかんで話しているので、聞いている側も話の中に入り込んで楽しめた」。「オオルリ」を立ち上げたメンバーの一人で、指導・構成を担当した池富美子さんは「『読んでいる本人が一番楽しくなきゃ』と、一年間活動してきた。お客さんにもその楽しさが伝わっていたら嬉しい。最初はどうなるか不安でしたが、素晴らしいメンバーに恵まれました」と朗読会を振り返っていた。

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