星野リゾートの梶川俊一シェフ、仏政府より「農事功労章シュヴァリエ」受章

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 星野リゾートの料飲統括エグゼクティブシェフ、梶川俊一さんが10月17日、フランスの食文化や食材、ワインの普及に努めたとして、フランス政府より「農事功労章シュヴァリエ」を授与された。同章は1883年にフランス政府が創設した勲章で、フランス料理をはじめ、フランスの農業や食文化の発展に貢献した人に与えられる。県内では2005年に受章したエッセイストの玉村豊男さんに次いで二人目。

 梶川さんは1966年宮崎県出身。フランス料理研究家の故辻静雄さんの著作を読んだのをきっかけに、当時在籍していた金沢大学法学部を中退し、フランス・ストラスブールへ。フランス料理やワインについて学んだのち帰国。国内各地のレストランに務め、1993年に日本ソムリエコンクールで史上最年少優勝を果たす。1999年に星野リゾート入社後は、独自の味覚教育プログラムで、県内の子どもや母親を対象にした「食育レッスン」を実施。現在は同社運営の国内27施設全体の料飲統括エグゼクティブシェフとして、全国を飛び回っている。

 この日、ホテルブレストンコートで行われた叙勲式には、在日フランス大使館の経済部経済公使フロランス・ジャンブラン=リスレーさんや同社の星野佳路取締役社長も出席。リスレーさんは受章理由について「梶川氏は味と感覚の審美眼を持ち、若い世代を育てることに熱心。伝統を重んじながらも、明日のフランス料理を創造するため、新しい風を吹き込んでいる」と説明。梶川さんは「思いがけずこのような名誉ある章を頂戴した。フランスの食文化、料理、ワイン、食材を通じ、もっともっとお客さんに喜んでもらえるよう精進していきたい」と受章を喜んだ。

 また、受章を機に、梶川さんのこれまでの活動を振り返ったと言う星野社長は「子どもたちへの食育は、ビジネスとは遠いところにあるが、プライドをもって、次の時代に残せる活動。フランス政府が見守ってくださっているのは、これからも大きな励みになる」と話していた。

写真は左からフランス公使リスレーさん、梶川シェフ、星野社長。

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