セゾン現代美術館でギャラリー・トーク開催
セゾン現代美術館で開催中の企画展「魂の場所」の一環として、ギャラリー・トークが7月13日、展示スペース一画にて行われた。
「魂の場所」企画者である文芸評論家の三浦雅士氏が翻訳家の柴田元幸氏と対談。「図書館と美術館」をテーマに、死者の言葉と向かい合う場である図書館、作品に込められた死者の魂に触れる場である美術館という場所について、議論を交わした。企画展の監修も行った三浦氏は、「絵画と本は、作品で描かれている事を追体験するという共通点を持つ」と述べ、柴田氏は「既に亡くなった作家の本を翻訳するときでも、健在の作家の本を訳すときでも、作品という作者の魂に対峙する事に対して畏れを感じる」と、翻訳家ならではの意見を話した。
企画展「魂の場所」は10月6日(日)まで開催。会期中にあと2回のギャラリー・トークが予定されている。
セゾン現代美術館コレクション展「魂の場所」
開催場所:セゾン現代美術館
開催期間:開催中~10月6日(土)
問い合わせ:℡ 0267-46-2020(セゾン現代美術館)
ギャラリー・トーク:8月24日(土)「魂の現象学」ゲスト:鷲田清一
9月14日(土)「視覚空間・死・言語空間」ゲスト:吉増剛造
いずれも14:00より。各日定員30名(先着順/要入館料)