ツェリン・ノルブさん、母国のブータン紹介 国際交流協会が企画
軽井沢国際交流協会は6月23日、軽井沢町在住のツェリン・ノルブさんが、母国のブータン王国を紹介する講演を町中央公民館で開いた。町内に住む外国人の故郷に興味をもってもらい、交流につなげようと企画し、約50人が訪れた。
ツェリンさんは「ゴ」と呼ばれるブータンの民族衣装に身を包んで登場。母国の風土や食べ物、スポーツ、祭りについて、スライドで写真を見せながら講演した。ツェリンさんによると、ブータンでトウガラシは、どの家庭でも食べられる重要な食材。「香辛料というより野菜に近く、家に2kg買って帰っても、3~4日で無くなる」と話すと、会場からは驚きのため息が漏れた。
またブータンのワンチュク国王夫妻が2011年、東日本大震災の被災地慰問で来日した際は、家族を連れて挨拶に行ったと話し「どこにでも出向いて気さくに触れ合うブータン国王は、国民の家族のような存在」と思いを語っていた。
講演後、参加者はツェリンさん夫妻が作った「カブセ」という、ブータンでお祝い事のときに食べられるビスケットを味わった。同協会の山本浩行理事長は「今回を手始めに、町内在住の外国人の方に母国を紹介してもらう会を今後も開いていきたい」と話した。