しなの鉄道、町内バス、乗り降り自由 「軽井沢フリーパス」発売へ
軽井沢町や町内の交通事業者などからなる、軽井沢観光交通検討会議(代表:土屋芳春軽井沢観光協会長)は3月18日、記者会見を開き、しなの鉄道や町内の路線バスを自由に乗り降りできる切符「軽井沢フリーパス」の販売を4月1日より始めることを発表した。交通の利便性向上、観光客の滞在時間の延長、交通渋滞の緩和につなげるなどのねらいがある。交通事業者と公的機関が連携して行う取り組みは「全国的にもあまり類をみない」という。
利用できるのは、しなの鉄道(軽井沢駅~小諸駅)、西武高原バス(軽井沢駅~鬼押出し園・南軽線・黒橋線)、草軽交通(軽井沢駅~峰の茶屋)、町内循環バス(三路線)。料金は1日券2500円、2日券3600円で、小学生以下は半額。しなの鉄道の軽井沢駅から小諸駅までの各駅で販売し、来期以降の事業に生かすため、利用者にアンケートを実施する。アンケートと引き換えに、ポストカードをもらえるサービスも。 発券は2014年3月31日まで。
軽井沢観光交通検討会議は2012年5月に発足。構成団体は軽井沢町、町商工会、旅館組合、交通事業所(しなの鉄道、西武高原バス、草軽交通、千曲バス、軽井沢タクシー協会)、JR軽井沢駅、軽井沢観光協会。これまでに5回の会合を重ね、「軽井沢フリーパス」の発行を決定。幹事会社で、しなの鉄道の藤井武晴社長は「フリーパスを使って観光を楽しんでもらい、また来たいと思ってもらえたら何より」と話していた。