地域交流施設「くつかけテラス」、カーリング場「軽井沢アイスパーク」2施設が完成
軽井沢町は3月30日、しなの鉄道中軽井沢駅併設の町地域交流施設「くつかけテラス」と、6シートの通年型カーリング場「軽井沢アイスパーク」の竣工式を、それぞれの会場で開いた。
くつかけテラス 「世代を越えた地域交流の場に」
「くつかけテラス」は4月1日9時半より開館。2階部分でしなの鉄道中軽井沢駅と連結し、中軽井沢図書館をはじめ観光案内所、多目的室などを備える。鉄骨2階建てで、延べ面積は約2500㎡。総工費は約8億7千万円。図書館は、1階に絵本や児童図書を集めたエリアと、新聞や雑誌などを読めるブラウジングエリアを設置。2階には新刊や文庫、一般図書を備え、スタンド照明付きの学習机や、インターネットを利用できるパソコンなども配置している。
施設1階西側には、コスチュームジュエリーや生活雑貨、駄菓子などを扱うチャレンジショップ5店が入り、2階西側にはホテル音羽ノ森が運営するキッシュの店「A-WOTO」が営業。信州野菜と卵を使ったキッシュを店内やテイクアウトで味わえる。
竣工式ではテープカットのほか、施設の名称募集で「くつかけテラス」の名称を応募した軽井沢町の須永久さんに記念品が贈られ、施工担当業者らにも感謝状が贈呈された。藤巻進町長は「町の中核となる施設として、世代を越えた交流に利用されることを願っている」と話した。
オープニングイベントとして4月1、2日は、作家で軽井沢高原文庫館長の加賀乙彦さんらによる講演や、朗読家で軽井沢図書館長の青木裕子さんの記念朗読会などの催しが行われる。TEL0267-41-0743(くつかけテラス)
6シート通年型、日本最大級のカーリング場「軽井沢アイスパーク」
「軽井沢アイスパーク」の竣工式は、屋外スケートリンクとカーリング場を見渡せる、施設2階のふれあいホールで実施。関係者ら約150人が参加した。町がこの日招待した、長野五輪男子カーリング金メダリストで、スイス人のパトリック・ヒューリマンさんは、長野五輪の思い出をもとに自身が描いた絵を施設へ贈呈。「これまで世界各地のカーリング場を見てきたが、これほど素晴らしい施設は見たことがない」と印象を話した。
野球の始球式にあたる、ファーストストーンでは、藤巻進町長やヒューリマンさんら5人が投石。日本選手権優勝の地元女子チーム「中部電力」や、軽井沢カーリング少年団のメンバーらがスイープし、円の中央にストーンが入ると、客席からは拍手が起こった。
カーリングホールは6シートの通年型。鉄筋コンクリート造りで、延べ面積は約5100㎡。総工費は約22億円。二重の断熱構造や製氷効率の高い新型冷凍機を採用するなど、環境への負荷軽減にも配慮。空調や給湯に、地下100mの水脈を利用した地中熱ヒートポンプ方式を用いるなど、従来のエネルギー消費より約30%の削減を見込んでいる。車いす席10席を含む、計376席の客席を設置。使用料金は1時間で一般800円、小中学生400円。1シート占有は、1時間4000円。いずれも町民は半額となる。
オープニングイベントとして4月1日まで、国内トップ女子8チームによる「レディースマッチ」を行うほか、カーリングファッションショーや初心者向けの体験イベントなど、5月の大型連休まで多彩なプログラムが企画されている。TEL0267-44-6680(オープニングイベント実行委員会)