あさま山荘事件から41年 殉職した2人の警察官慰霊
1972年の連合赤軍による「あさま山荘事件」で、殉職した2人の警察官を慰霊する式典が2月28日、南軽井沢の現場近くに建てられた顕彰碑「治安の礎」前で行われた。軽井沢町防犯連合組合(会長:藤巻進町長)が主催し、警察関係者ら約20人が参列。全員で黙とうをささげ、顕彰碑に献花し、殉職した警官をしのんだ。
藤巻町長は「殉職されたお二方の功績は誠に偉大。このような悲惨な事件が二度と起きぬよう、安心安全な町にしていきたい」と慰霊の言葉を述べた。事件当時、高校生だったという小山満彦軽井沢署長は、「テレビでは、コマーシャルをとばして中継していて、すごい事件が起きたことを実感した。殉職した2警官の、強い責任感、使命感を受け継ぎ、治安維持に努めていきたい」と語った。
事件は、連合赤軍メンバー5人が1972年2月19日、人質を連れて保養所「あさま山荘」にろう城。28日に機動隊が突入し人質を無事救出、犯人全員を逮捕した。10日間の攻防で、現場を指揮していた内田尚孝警視長と高見繁光警視正と民間人1名が死亡、27人が重軽傷を負った。慰霊式典は、事件翌年に建てられた顕彰碑「治安の礎」前で、毎年行われている。