御代田の雪窓向原線から桜消える 11本は保護

 ソメイヨシノの並木道として長年親しまれた御代田町道雪窓向原線の桜が、歩道の改良工事にともない1月24日を最後に全て姿を消した。自然保護のボランティアを行うNPO法人「しいある倶楽部」(軽井沢町・代表:鈴木美津子)は、最後に残った5本のソメイヨシノを移植するため、1月21日から24日にかけて掘り起こし工事を行った。

 約1kmの町道の両脇には樹齢40~60年のソメイヨシノ61本、シラカバ15本の並木道があった。御代田町は、桜の・?が歩道のアスファルトを盛ち上げ、歩行などに危ないとし、2010年度より伐採を開始。2011年12月には、鈴木さんが理事長を務める別の団体「軽井沢BESEA」が、桜並木を残そうと3048人の署名を町に提出したが、議会での決定は覆らなかった。
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 その後、鈴木さんは、残っているソメイヨシノが移植可能かどうか、木の状態などを1本ずつ調査した。中が空洞になっている木や、電柱がすぐ近くにある木は移植を断念。今回の分もあわせ、ソメイヨシノ計11本を保護した。

 桜がなくなった通りを見て、鈴木さんは「殺風景になって切ない。それでも、移植した木はこの先も生き続けるので、見に訪れてほしい」と話した。移植先は御代田町内外に散らばっていて、軽井沢町内では既に「くろがね茶房」(追分)の駐車・?に移植されているほか、今月中に「源水」(追分)の駐車・?にも移される。

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