英国人指揮者のダニエル・ハーディングさん、軽井沢大賀ホールの芸術監督に
国際的なイギリス人指揮者、ダニエル・ハーディングさんが4月1日より、軽井沢大賀ホールの初代芸術監督に就任することがわかった。同ホールが主催する公演の企画運営に携わるとともに、軽井沢大賀ホールを世界に向けてアピールする。任期は2年間。
ハーディングさんは1975年生まれ。1994年にバーミンガ繝 市交響楽団を指揮してプロデビューしたのち、トロントハイ繝 交響楽団、ノルショーピング交響楽団の首席指揮者などを歴任。現在はスウェーデン放送交響楽団の音楽監督、ロンドン交響楽団首席客演指揮者などを務める。
同ホールを軽井沢町に寄贈した元ソニー社長・故大賀典雄さんは生前、これからのクラシック界を牽引する重要な若手音楽家としてハーディングさんの名前を挙げていた。昨年8月の大賀さんの追悼演奏会では、東京フィルハーモニー交響楽団らを率いてベートーヴェンの「交響曲第九番(合唱付)」を指揮し、満員の観客から喝采を浴びた。
ハーディングさんは芸術監督就任にあたり、「尊敬する大賀氏の遺した邏 晴らしいコンサートホールを世界中にアピールすると同時に、より一層芸術性の高いホールになるよう監修していきたい」と抱雋 を語っている。
写真は1月27日、サントリーホール(東京都港区)での調印式の様子。左から藤巻進理事長、大賀緑夫人、ダニエル・ハーディングさん。(C)K.Miura