旧軽井沢の森の中でカフェタイム
旧軽井沢のメインストリートから一本道を入った「犀星の道」沿いにある隠れ家カフェ。歴史ある別荘をリノベーションした趣きある建物で、軽井沢らしい景色を眺めながらゆったりと過ごせる。夏は葉ずれの音や小鳥のさえずりが聞こえるテラス席もおすすめ。
ベンガラ色の壁、広いテラスが軽井沢らしいこの建物は、旧サロモン別荘と呼ばれています。明治末から大正初期に建てられ、ライシャワーアメリカ大使夫人の松方ハルや作家の森瑶子ゆかりの歴史があり、別荘は国の登録有形文化財に指定されている。オーナーがこの建物に出会ったのは2012年。歴史と物語のある建物の佇まいを最大限活かすため、窓枠やドアなどの建具、テーブルなど使えるものはすべて自らの手で直して活用しカフェとして甦らせた。
文学
森瑤子
もりようこ
軽井沢が登場する処女作『情事』ですばる文学賞を受賞した小説家。夏は軽井沢で執筆活動を行い、旧サロモン別荘も約5年使っていた。
歴史
室生犀星
むろうさいせい
軽井沢を愛した詩人で小説家の室生犀星。カフェ涼の音の向かいには、犀星が亡くなる前日まで過ごした旧居が記念館として残っている。