避難所へのWi-Fi設置は---- 御代田中生が町政を問う模擬議会
議会の一般質問さながらに、御代田中学3年生が議員役を務めて町側に質疑する「中学生模擬議会」が1月20日、御代田町役場の議場で開かれた。8人が様々なテーマで質問や提案を投げかけ、小園拓志町長が答弁した。地方自治や町への関心を持ってもらおうと、2000年に始めて5回目。傍聴席では質問者のクラスメイトや町議らが見守った。
小野山葵生さんは「災害時に使えるWi-Fiを、避難所に設置する考えはあるか」と質問。町長は小中学校の体育館は、切り替えを行うことでフリーWi-Fiが利用できるとし、孤立が想定される地区の避難所には「災害用モバイルルーターの備蓄を検討している」と答えた。
蓮見絆さんは、若い世代の移住者を増やすのに「町が4年前に取り組んだ、ご当地Vチューバーを活用したらどうか」と提案。町長は「自治体発のVチューバーは発信内容が固くなる傾向がある」とし、個人で始める人がいれば「町が何らかの支援をすることもできると思う」と述べた。他にもごみの分別や就農者を増やす取り組み、障がい者への理解などについて質問があった。
蓮見さんは取材に「自分が思っていたことを伝えられた。調べてもわからなかったことを知れたのは成果だった」と話した。