この10年の自然の変化や季節の移ろい、 軽井沢の自然の「いま」を描写した書籍
軽井沢町のNPO法人「生物多様性研究所あーすわーむ」の研究員で、動物社会学・行動生態学が専門の石塚徹さんが昨年11月、軽井沢の自然の「いま」を綴った雑文集『軽井沢の鳥蝶花譜--田園と樹海の四季』を自費出版した。
季節ごとに見られる動植物や風景のほか、この10年の自然環境の変化についても描写。ヤマドリやキジのオス同士の闘争や、雪原でネズミを狩るキツネなど、躍動感あふれる動物を中心に写真も多く掲載した。
石塚さんによると、この10年間でも何種類かの動植物は軽井沢から姿を消したといい「自然は急速に変化している。今ある自然が元からある自然ではないことを伝えたかった」と話している。
B5判ヨコ(ハードカバー)、240ページ。4400円。軽井沢書店で販売している。