ロボットが種まき、雑草取り、野菜収穫... 御代田の畑地で試験運行

 再生可能エネルギー事業のサステナジー(東京都港区)と芝浦工業大学システム理工学部(埼玉県さいたま市)の大谷拓也准教授の研究室などが農業用ロボット実用に向け、今年度から御代田町で運用試験を始めた。農業生産法人ベジアーツとトップリバーが初期モニターとして、町を通じ協力を申し出て畑地を試験場所として提供している。

 ロボットは2020年から開発に着手。高さ約2m、幅約1mで野菜の実る高さやうねの幅に合わせてサイズ調整でき、アーム部分を入れ替えることで、様々な野菜の収穫に対応。1台で種まきや雑草除去にも応用できる。

 1024日はベジアーツのパクチー畑で走行試験を実施。パソコンにパクチーと雑草の写真をインプットし、両者を見分けて収穫や雑草除去できるかテストした。23年以内の実用化を目指し試験を重ね、データを収集する。

 大谷准教授はロボットを導入することで「単調な作業をロボットが代替してくれることで、重要な部分に人員を回せる」と説明。季節雇用の労働者確保が年々厳しくなっているという、ベジアーツの山本裕之社長。農業用ロボットが実用化がされたら「置き換えられる作業は、どんどん置き換えていきたい」と期待を寄せている。

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