ピアノのマスタークラス初開催 脇田和の名画の中、一流講師がレッスン

 海外の一流音楽家が講師を務めるマスタークラス「ふうぐ音楽アカデミー」が初めて9月21日~26日、脇田美術館で開かれた。渡航料金の高騰や円安の影響で、海外留学の負担が高まる中、ピアニストで軽井沢に別荘がある塩田純子さんが「一流音楽家を海外から軽井沢に招いて、日本の学生にレッスンの機会を」と初めて企画した。

 ドイツ人ピアニストで、ベルリン芸術大学ピアノ科教授のマルクス・グローさんが講師を務めた。洋画家脇田和の名画に囲まれた2階メインギャラリーにピアノを2台並べ、音大などに通う19~25歳の9人が期間中、計3回の指導を受けた。

 東京藝術大学音楽学部ピアノ科2年の鈴木凛さんは「フレーズ感の作り方や響きなど、アドバイスが的確でわかりやすい」。マルクスさんは「とても自然がきれいなところで、美術館の雰囲気もいい。学生のレベルも高く驚いている」と話した。

 25日には、受講生によるコンサートも軽井沢大賀ホールであった。アカデミーは2年に一度のペースで継続的に開催予定で、ピアノ以外の楽器のセミナーも同時に行う計画もある。

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