浅間山麓の6市町村が連携 同日、同ルート開催の自転車イベント
浅間山を囲む5市町村(軽井沢町、御代田町、小諸市、長野原町、嬬恋村)の観光協会が10月9日、自転車イベントの広域連携のため一般社団法人「サイクリング・フェスティバルASAMA」を設立することを発表した。各市町村の協会が運営主体となる自転車イベントを同日、同ルートで開き、単独開催時の課題だった運営スタッフ不足の解消などにつなげる。東御市はオブザーバーとして参加する。
浅間山麓を自転車で一周するサイクリングイベント「グランフォンド軽井沢」は2010年に初開催。水や食料を補給する中継会場の運営は、隣接市町村の協力を得ながら進めてきたが、回を重ねるごとに運営側の人手確保などの課題が浮き彫りに。2016年からは嬬恋村、17年には小諸市を発着点する同じコースの大会が同日にスタート。今年5月には6市町村が同様に参加した。
発着地が増えることで、参加者の一極集中を防ぎ、前泊時の宿泊施設不足の解消につなげる狙いもある。自転車イベント以外にも、観光プロモーションなどでも連携していく方針で、代表理事に就いた北軽井沢観光協会長の福島誠さんは「広域観光を意識し、浅間山南麓、北麓エリアの多様な魅力を発信していきたい」と話した。来年春は5月17・18日、秋は10月26日の開催を予定している。