約1年7カ月ぶりに営業を再開 創業130年の万平ホテル

 創業から今年で130年を迎える万平ホテルが、大規模改修工事を終え8月16日、営業を再開した。10月2日のグランドオープンに先がけ、建て替えた「愛宕館」の客室や、国の登録有形文化財「アルプス館」のメインダイニングルームやカフェテラス、ショップなどを先行オープンした。

 ホテルは2023年1月4日から営業を休止し、改修・改築工事に着手。ホテルの顔とも言える「アルプス館」は、骨組みと土台を残して解体し、傷んでいた柱や梁を改修。耐震工事を施し、エレベーターも設置した。外観や内装の意匠は以前のイメージを踏襲している。カフェテラスは屋外スペースを広げ席数を増加。ショップをカフェの隣りに移動した。

 16日、営業再開を前に佐々木一郎総支配人は「初めて来られるお客さまも、今まで愛していただいたお客さまにも、万平が復活したと思ってもらえる改修になったと思う」と胸を張った。再開と同時に訪れた、近くに別荘のある女性は「この日を心待ちにしていた。以前とイメージが変わっていなくてうれしい」と笑顔を見せた。

 ホテルは9月24日から一時休業し、グランドオープンに向け準備を整える。

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営業を再開した万平ホテル。

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