赤毛のアンと軽井沢 作家の村岡恵理さんが語る

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 睡鳩荘で開催されていた「赤毛のアンと軽井沢」展で、5月11日、作家の村岡恵理さんがトークイベントを行った。村岡さんは同作を日本で初めて翻訳した村岡花子の孫にあたり、祖母の生涯を描いた評伝小説『アンのゆりかご』はNHKの朝ドラ「花子とアン」の原作となった。

 村岡花子はかつての同僚だったミス・ショーから「アン・オブ・グリン・ゲイブルス」を託され、第二次世界大戦中に翻訳。戦後に『赤毛のアン』の邦題で出版した。「ミス・ショーが軽井沢を見出した宣教師A・C・ショーと同じスペルなので、ファミリーではないかと思って、祖母について調べ始めた」と村岡さんは評伝執筆の経緯を語った。村岡花子は女学校時代から軽井沢を訪れ、片山広子や石井桃子ら文人との交流を持った。「軽井沢はカナダの気配やカナダ人との関わり、花子につながるエッセンスが詰まった場所。ここで開催できて幸せでした」と村岡さん。「赤毛のアンと軽井沢」展は6月2日に終了。全国各地からおよそ2100人が来場した。

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