現設計者との契約是非も今後の検討課題に 庁舎改築周辺整備事業推進委が始動

 軽井沢町は11月30日、役場庁舎や中央公民館(公民館機能拡充施設)の建て替えについて、具体的な検討を行う「第一回軽井沢町庁舎改築周辺整備事業推進委員会」を開いた。5月に立ち上がった同事業の見直し委員会が策定した方針にもとづき、新たな組織で検討する。委員会は公共団体や町の職員、学識経験者、6人の公募委員を含む24人で構成。公募には20人を超える応募があった。

 これまでの経過や、委員会の位置付けについて町総合政策課職員が説明。住民や議会から「計画の見直しをするのに、今までと同じ設計事務所でいいのか」「諸条件が変わったのに同じ業者でいいのか」という声が挙がっていることから、プロポーザルの最優秀提案者である山下設計・三浦設計室に、2回目の同委員会(12月12日)で、計画への思いなどについて発信する場を設けることなどを確認した。委員会の様子を動画でも配信し、収集した意見を参考に、3回目の委員会(24年1月中~下旬)で設計者との今後の契約について委員会としての意見をまとめ、町長が最終判断する。

 プロポーザル審査委員長を務めた町のマスターアーキテクト團紀彦さんは、設計者の思いを聞くことで「これまでの取り組みの妥当性を住民に正しく認識してもらい、これまでの計画、設計内容に抱いている疑問を払拭することができるのでは」としている。

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中央公民館で行われた第一回目の委員会。傍聴者も約20人が訪れた。

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