町無形民俗文化財指定の「追分節」「熊野皇大神社太々神楽」 専門家が講演

 「追分節(追分馬子唄・信濃追分)」と「熊野皇大神社太々神楽」が軽井沢町の無形民俗文化財に指定されたことを記念し、追分宿郷土館で10月21日、両文化財の披露・講演会があった。

 早稲田大学演劇博物館招聘研究員の深谷大さんは「追分節」について、「追分から全国に広がった代表的なご当地ソング」と表現。これまではっきりしなかった成立年代について、1783年の浅間山天明大噴火が歌われていること、1792年以前に発表されたとされる洒落本「変通軽井茶話」に登場することから、「1780年から90年頃までに成立したと考えられる」と推測した。

 この日は他に、東京文化財研究所無形民俗文化財研究室長の久保田裕道さんの神楽についての講演や、追分節保存会、軽井沢御神楽保存会による披露もあった。

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追分節について語る深谷大さん。

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