軽井沢の森の保護、保全に取り組む認定NPO法人愛宕山てっぺんの森を守る会（理事長：加藤正文）は6月9日、自動車販売のトラッドインターナショナル（東京都渋谷区）などと協定を結んだ。同NPO法人が管理する愛宕山山頂付近の森（約6700㎡）を「Karuizawa Defender Club（KDC）の森」と命名し、保全・再生を目指すプロジェクトをスタートさせる。　

　加藤理事長によると、愛宕山の山頂付近では白樺の多くが立ち枯れていて、種から育てた苗を植樹していくことで豊かな森の復元を目指す考えだ。

　協定では、トラッドインターナショナルが運営する、ジャガー・ランドローバー日比谷と青山の2店舗で販売・新規登録した1台につき1万円を同プロジェクトに寄付する内容を盛り込んだ。人が交流し自然との共生を考えるため、顧客向けの植樹イベントも春と秋に開催する。

　加藤理事長は「多くの人が集う森を目指していきたい。結果として、自然保護、脱炭素社会の貢献につなげていけたら」。トラッドインターナショナルの長岡篤徳社長は「積極的にお客さまを巻き込んで、よりよい活動にしたい」と話した。

　同NPO法人は、季刊誌「TOUCH DRIVE」を発行するサンジインターナショナルとも協定を締結。同社の専用サイトから、季刊誌で特集された場所で押したGPSスタンプの数に応じ白樺を植えるという。

協定締結を記念し、関係者らが白樺の苗8本を愛宕山頂上付近に植えた。