サヘル・ローズさん、軽井沢高校で講演
イラン出身で俳優・タレントとして活躍するサヘル・ローズさんが9月27日、軽井沢高校で全校生徒を前に講演した。自身の生い立ち、経験などを語りながら「時間がかかってもいい。自分の道を見つけ歩いていってほしい」とエールを送った。
サヘルさんは7才までイランの孤児院で育ち、養母に引き取られ来日。小・中学校でいじめに遭い、図書館に居場所を求めた。「人は裏切るかもしれないけど、得た知識は裏切らない」と、本を読むことで自分を培ったという。
国際人権NGOの親善大使として、シリアの難民キャンプ、戦地のイラクなどを訪問した経験から「世界には帰る場所も着る洋服もなく、その日生きるのが困難な人が沢山いる。こうしてみんな生きている今が奇跡」と語りかけた。
講演後、2年生の女子生徒は「イランがどんな国か興味が湧いた」、別の同生徒は「いつか将来やりたいことを見つけられたら」と話した。
軽井沢高生に向け語りかける、サヘル・ローズさん。