軽井沢図書館友の会に、岩手県大槌町長から感謝状
古本販売の売り上げで、図書カード寄贈
図書館の活動を支援するボランティア「軽井沢図書館友の会」(会員50人)が岩手県大槌町の読書環境づくりに貢献したとして7月18日、同町の平野公三町長から感謝状を受けた。同会はメンバーが持ち寄った本を販売する「古本まつり」を夏・秋に実施。その売り上げを2013〜21年、図書カード(毎年4万円分ほど)にして大槌町へ送っていた。
平野町長は「子どもたちの心のケアに、読書の果たす役割は大きい」と支援に感謝。友の会の小宮山洋子さんは「本が心の支えになればとお手伝いを続けてきた。活かされているのは嬉しい」と話した。
旧・大槌町立図書館は、東日本大震災の津波で全壊。全国からの寄贈本を公民館に集め仮設図書室を設置していたが、18年6月複合施設「大槌町文化交流センター」内に念願の新図書館を開館。図書カードは、シリーズ本の購入や、図書の作文コンクールの賞品などに役立ててきたという。
大槌町からの申し出もあり、友の会による支援は21年で一区切り。これからの軽井沢との関係について、平野町長は「震災を知らない世代にも、軽井沢との繋がりを伝えていかないとならない。子ども中心に息の長い交流を続けていきたい」と話した。
平野大槌町長(右)が軽井沢を訪れ小宮山さんに感謝状を渡した。左は軽井沢図書館長の原富士子さん。