「校歌を知って」 軽高生、室生犀星作詞の校歌を文学碑の傍で歌う
軽井沢高校公設塾の軽井沢町学習センターは作家の室生犀星が作詞した同校の校歌に関心を持ってもらおうと、生徒を対象に講演や、室生犀星文学碑の傍で校歌を歌う催しを11月26日に行った。室生犀星は石川県金沢市に生まれ、1920年以降軽井沢に毎夏訪れた。旧軽井沢の別荘滞在中に同校の委員会から依頼を受けて作詞し、町立から県立に完全移管された1954年に校歌は制定された。
催しは生徒会を中心に約30人参加。追分宿郷土館の学芸員伊藤京子さんが犀星の生い立ちや軽井沢との関係について話した。「犀星は自分の好きな庭を作ることに精を出していました。軽井沢の別荘では苔にこだわり、雑草を一本一本丁寧に抜いていました。今でもきれいに整備されています」などと説明。
講演後、生徒は旧軽井沢の二手橋付近にある文学碑を清掃。落ち葉を片付け、碑を布巾で拭くなどした。その後、碑の傍で校歌を歌った。生徒会長の四ツ谷星七さんは「校歌は歌う機会が少ないので、歌詞を知っている生徒が少ないです。室生犀星が作詞したことや歌詞を他の生徒にも知ってもらいたい」と語った。
文学碑の傍で校歌を歌う生徒。