築130年の武家屋敷、 改修を経て貸スペースに 初の一般公開へ(中止)

佐久圏域の新型コロナ特別警報Ⅱ、感染警戒レベル5の状況をふまえ、一般公開は中止になりました。

ーーーーーーーーーー

 昨年リノベーションを終えた、1892年建築の武家屋敷「蕉雨館」(南ヶ丘)が8月25日に、初めて一般公開される。建物は、最後の福山藩主(広島県東部)を務めた阿部正桓(まさたけ)伯爵が、東京市本郷区(現在の文京区東部)に建てた邸宅の一部。皇居御造営の際、かつて皇室が所有していた木曽の御料林から切り出した木も建築資材に含まれているという。1971年に軽井沢へ移築復元後は、企業の寮として活用されていた。

 建物を借り受け、運営・管理するPerkUPの伊藤富美子さんによると、少なくともここ10年は利用されておらず「湿気による傷みが激しく、朽ち果てるぎりぎりのところだった」。昨年、以前の面影をできるだけ残しつつ、間接照明を取り入れ、畳を板張りにするなど使いやすく改修。耐震補強を施し、断熱、空調設備も設置した。

 現在はミーティングやサロンイベントのための貸スペースとして一般利用も受け付けている。伊藤さんは「いい空間として生まれ変わったので、多くの方に見てもらいたい」と、定期的に一般公開の機会を設けていく考えだ。初回の一般公開は8月25日10〜17時。無料。問い合わせはPerkUP(TEL0267・31・6172)まで。

2108_topics_syouu.JPG

(写真:昨年、歴史的な価値を持つ建造物として、町のブルー・プラークにも認定された「蕉雨館」。)

関連記事