疎開生活や千ヶ滝分校で過ごした思い出、 19人が文章を寄せて一冊に
(136ページ。990円。軽井沢書店、Amazonで販売。)
軽井沢在住の倉石文彰さんが、書籍『戦中戦後の軽井沢疎開生活と千ヶ滝分校の記憶・軽井沢小学校千ヶ滝分校同窓生文集』を自費出版した。倉石さんが通った千ヶ滝分校は疎開家族の増加にともない1945年4月に開校し、終戦直前には約300人の子どもが通った。その後、55年に廃校。「このままでは母校の存在が忘れ去られてしまう」と、同級生らに声をかけ、学校での思い出や疎開生活について19人から文章を集め掲載した。
小説家芹澤光治良の娘の岡玲子さんは戦中、別荘の窓ガラスの盗難防止のため「父は窓のガラス一枚一枚に白ペンキで芹澤、芹澤と大きく書いていました」と写真とともに紹介。同校で撮影が行われた、日本初の国産カラー映画『カルメン故郷に帰る』に出演した思い出について綴る人も。内閣官房長官、財務大臣などを歴任した、衆議院議員の与謝野馨さんが生前、同校について書いた文章も掲載している。
軽井沢在住の