番外歌人の歌を紹介する書籍 塩川治子さんが上梓
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軽井沢町立図書館長を務めた歌人の塩川治子さんが11月、書籍『歌人番外列伝|異色歌人逍遥』(短歌研究社)を発表した。専門歌人ではない他分野で名を成した「番外歌人」が残した歌とともに、その横顔にも触れた。取り上げたのは、社会学者の鶴見和子、政治家の尾崎咢堂、理論物理学者の湯川秀樹ら30人。軽井沢にゆかりの深い小説家の大原富枝、評論家の加藤周一らの名前もある。後半には紫式部、源実朝ら歴史上の人物10人の歌も紹介。「歌壇では注目されないけど、いい歌を作っている人は各界にいる。そういう人に焦点を当てたかった」と塩川さん。