おじいちゃんがミシンに初挑戦 88歳でマスク手づくり
マスクは全て熱消毒をしてから、メッセージカードを入れて個包装している。
「マスクが品薄だと聞いて、手作りしてみようと思いました。最初は四角形でしたが、立体マスクの型紙を手に入れてからは、この形で作っています」と話す石原希典(まれすけ)さん。88歳にして初めてミシンを使い、老化防止も兼ねて家族のためにマスクを作り始めた。作るうちに「介護や福祉の現場で働く人達のマスクは足りていないはず」と、社会福祉協議会に約30枚の手作りマスクを寄付。苦労したミシンも徐々に使い慣れ、今では楽しく生地を選ぶ余裕もできた。自身が通う「通いの場」のメンバーにもプレゼントし、今までに作ったマスクは150枚以上。使ってくれる人を見ると、気持ちが通じ合った感じがして嬉しいという。「目的をもって新しい挑戦をするのは、若い人との話題にもなって楽しいですね」と、石原さんは笑顔を見せた。