新入部員はどうだった?

IMG_6251.JPG 左から小宮山佑茉さん、磯山洋介君、山口侑也君、小林茉奈さん。 軽井沢高校野球部の活動はブログhttp://www3.hp-ez.com/hp/karukou/page1でも見ることができる。
 創部67年、過去には夏の県大会でベスト16の成績を残したこともある軽井沢高校野球部。2012年から部員が9人に満たない状態が続き、2015年夏に3年生が引退すると、部員は1名になってしまった。
 昨夏から唯一の野球部員となった磯山洋介君(現3年生)は、マネージャーの小宮山佑茉さん(現2年生)、部長・監督・顧問を務める教師3名の計5人で、毎日放課後の練習を重ね、他校との連合チームで試合に出場してきた。一人の時の練習はゴロ捕球やファーストにネットを置いての送球、マネージャーが球を入れてマシンでのバッティングなどが中心だ。
 
「チームスポーツなのに、一人でやれることは限られている。なんで野球をやっているのかと思う時もありました」と磯山君。
 新入部員獲得を目指し4月に行われた部活紹介では、新入生たちの前で磯山君を中心に2人の教師と本番の練習さながらにノックを披露すると、大きな歓声が沸いていた。さらに磯山君とマネージャーは昼休みに教室を回ってアピール。そんなアツイ勧誘活動の結果はどうだったのか。

 ゴールデンウィーク明けのある日、練習中のグラウンドを訪れると、そこには真新しいユニフォームを着て、ベースを運ぶ一人の部員の姿が。1年生の山口侑也君。部活紹介で野球部のパフォーマンスを見て、入部を決めたという。
「部活紹介の時の躍動感を見て、格好いいなと思って入ろうと思いました」
 山口君の入部により部員は2名になり、キャッチボールやフライの処理など練習メニューが増えた。さらに女子マネージャーも一人加わった。
 磯山君は「一人だけだが入ってくれて、嬉しかった。これから一緒に頑張って夏の大会で勝ちたい」と意気込んでいる。
 そんな先輩の気持ちを聞き、山口君も「下手な自分にやさしく、時に厳しく指導してくれる格好いい先輩。先輩が夏に引退して一人になっても、軽井沢高校の野球部が廃部にならないように頑張ります」と話す。

 今年も他校との連合チームで夏の大会出場を模索している。最後の夏に向け、スタートラインに立てるかまだ分からないが、磯山君は「自分がこの夏に辞めた後、山口君は一人になってしまうけど、あきらめずに続け高校生活の野球を楽しんでほしい」と後輩にエールを送る。二人のアツイ野球生活が始まった。

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