【連載】わが軽井沢への想い ③自動車の排気ガス対策
昨年10月号の別荘保存および11月号の環境保護に関連し、今号では軽井沢における自動車の排気ガス対策について考えたい。
周知のように、国際連合は2030年をメドとするSDGs(持続的な開発目標)、すなわち、貧困や飢餓の撲滅、健康福祉、質のよい教育など17分野を掲げ、同年までに達成するよう加盟各国・地域に呼びかけている。
このようななか、軽井沢では自動車の排気ガスを削減して生活環境を改善するため、町は庁舎や発地市庭、追分宿駐車場の3カ所に電気自動車(EV)用の急速充電器計4基を設置しているほか、EVを購入、あるいは賃借の住民に一人あたり30万円を限度に補助金を支給、脱炭素化に努めている。また、軽井沢・プリンスショッピングプラザでも今年9月までに急速充電器18基を設置、買い物客にアピールしている。
そこで、小生は山荘で滞在中、適宜利用させていただいているが、残念ながらこのような自治体の対応は全国ではまだごく一部である。ちなみに、町ではこのほか、六本辻や借宿にヨーロッパなどでみられるラウンドアバウト(環状交差点)の整備や町内循環バスの運行にも努めているほか、デマンド型交通(予約型タクシー)の導入も検討しているが、本来ならスイスのように自動車がなくても自由に移動できるよう国をあげて公共交通インフラを整備し、車社会から人間社会に転換したい。
町内の各所にあるEV用急速充電器。