軽井沢ゆかりの本
この一年間に発行された軽井沢ゆかりの作家、軽井沢が登場する作品にスポットをあて6冊をセレクト。読書の秋にふさわしいイベントも紹介しています。
吉村祐美第3エッセイ集
名作のある風景(万来舎) 吉村祐美 著
風景描写の美しさで知られる文芸評論家が、過去5年間で新聞、雑誌に連載した原稿に、書き下ろしを加えて一冊にまとめたエッセイ集。
川端康成、堀辰雄、宮本輝らの作品に登場する軽井沢、京都、神戸などの舞台を訪ね歩き、作品を掘り下げて論評。大原美術館(岡山県)、MOA美術館(静岡県)など、日本各地の美術館を紹介し、著者ならではの芸術論を展開している。
1400円
川端康成、堀辰雄、宮本輝らの作品に登場する軽井沢、京都、神戸などの舞台を訪ね歩き、作品を掘り下げて論評。大原美術館(岡山県)、MOA美術館(静岡県)など、日本各地の美術館を紹介し、著者ならではの芸術論を展開している。
1400円
軽井沢朗読館だより(アーツアンドクラフツ)
青木裕子 著
元NHKアナウンサーで軽井沢町立図書館の館長を務める青木裕子さんによる6編のエッセーと、およそ2年間の日記をまとめた一冊。エッセーには軽井沢に朗読館を建てたいきさつや、被災地での朗読活動、朗読館の館長としての奮闘ぶりなどが綴られている。
「日記抄【春夏秋冬】」と題した章には、2015年3月から2017年1月までの青木さんの日常が克明に記されている。
1400円
軽井沢ルール(秀和システム)
土屋勇磨 著
都会で猛烈に働き続けるビジネスマンだった著者は6年後に親の会社を引き継ぐため軽井沢へ帰郷。都会でのスキルを活かして順調に家業の売り上げを伸ばすが、軽井沢の持つ特別な魅力を再発見し、それを活かした事業を行うために安定した生活を捨て独立する。人生を愉しむためには勝つことだけが美学ではないと気づくまでの、軽井沢を舞台にしたエピソードが書かれている。
1300円
あの日の靴音(文芸社)
はちすきょうこ 著
出征した父への想いや残された家族を取り巻く日常、戦意高揚の恐ろしさなど、軽井沢在住のはちすさんが、戦中・戦後の体験を綴った貴重な1冊。「日本は『戦争をしない国』を貫いて、『今後もしない国』として世界に示せるはず」という著者の言葉が力強く響く。タイトルには「二度とあの靴音を高らかに響かせないためにも」という願いが込められている。
1100円
一粒の飴とグランドゼロ(風詠社)
齋藤隆 著
節団の一員としてアメリカに向かった周三郎。時代を経て1990年代、高校を卒業し盲学校に進んだ恵子。失明の困難に遭遇した2人の人生が、時を超えて人々の心をつなぐ感動の物語。軽井沢で夏を過ごす著者が書いた「軽井沢とサンティアゴ」(風詠社)に続いて二作目の長編小説。
1500円