第2回 川崎 諒さん(25歳)
祖父は長野県から「信州の名工」の表彰を受けた川崎巌。
父も現役で活躍する軽井沢彫の彫師。諒さんにとって軽井沢彫は子供の頃から身近なものであり、いつかやりたいという憧れのようなものがあったという。
しかし、コンピューターの仕事をしてみたいという気持ちもあってIT関係の会社へ進んだ。4年後に軽井沢へ戻り、父の働く大坂屋家具店に勤務。
仕事は「新しいことにチャレンジして、それが形になるのがおもしろい」と目を輝かせる。まだまだ木地師として修業中だが、いずれは自分が木地を造り、父が彫を施すという親子合作もできるかもしれないと頑張っている。
目標は祖父のように他人に認めてもらえる職人になること。「全国から人が集まってくる軽井沢は世界に発信していける場所だと思う」。
20年後の避暑地・軽井沢150周年には何をしている?という質問には「150周年を記念して、その節目に合ったものを作りたい」と明るい表情で語った。