【お店の履歴書】一家で営む焼肉店 幸楽

 三笠通りで1977年から店を構える焼肉店、幸楽。現在は2代目オーナーの中島さんを中心に、家族5人で店を切り盛りしている。中島さんの父が現在の場所に創業した時は8坪程度の広さで、客席2席とカウンター5席だけの小さな店だった。「プリンスのスキー場が開業まもない頃で、駅の周辺は冬でも人が来るようになっていました。当時矢ヶ崎にあった焼肉店を冬の間任されていた父が、お客さんから『いい場所があるから自分でお店出してみたら』と言われて開業したようです。今でも両親と、娘も一緒に店に立ってもらっていますよ」。

 メニューは開業時からほとんど変わらず、ラーメンも当時からあるもの。スープのベースはカルビクッパもラーメンも同じで、作るものによって入れる調味料を変えている。

 2代目が店を継いだのは10年ほど前。東京の焼肉店で修行をしていたが「父が体調を崩したので戻ってきました。当時の東京は最先端の設備でしたね。店を改装した1983年頃にうちでも無煙ロースターを入れましたが、この辺りでは早い方じゃないかな」と話す。

 昔から付き合いのある地元の消防団や毎年訪れる別荘客など、常連客も多い。「別荘の方は『また来年』と言いながらボトルキープの名前を書いてくれる。だから1年間はキープしておくんですよ」と笑う中島さん。創業の味を守りながら、一家で幅広い来店客を迎え続けている。

軽井沢町大字軽井沢175 TEL0267-42-2194

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三笠通りと旧ゴルフ通りの交差点角にある店舗。

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奥行きのある店内にはテーブル席と座敷の両方がある。

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