【軽井沢新聞2月号】「これはつらい」「グーとお腹にくる」 町役場職員が生理痛体験研修
軽井沢町は1月28日に職員を対象とした生理痛体験研修を開催した。男性職員を中心に60名が参加し、下腹部にパットを貼り、電気刺激を与える器機「ピリオノイド(生理痛VR体験デバイス)」で生理痛に近い痛みを体験したり、職場環境での痛みの解決や取り組みを考えるワークショップなどを行った。
生理痛体験をした男性職員らは「痛い!」「これはつらい」「グーとお腹にくる」と口々に痛みを口にした。器機による電気刺激は弱、中、強の三段階で、男女問わず希望者が体験した。参加者は「今まで体験したことのない痛み。これが何日も続くのは本当に大変。自分だったら仕事はできないと思います」と感想を述べた。
町役場は近年、女性の新規採用が増えている。女子トイレの洋式化や新設など女性が働く環境の改善に努めているが、令和6年中(1/1〜12/31)の生理休暇の取得率は0.85%(女性職員234人中2人)にとどまっている。総務課人材育成係の担当者は「生理休暇の取得率も上げていきたい」と職場での生理痛への理解向上を目指す。
ピリオノイドは大阪ヒートクール社の製品で、経済産業省令和6年度「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」の採択事業として実施。同社製品を使った自治体での生理痛体験研修は長野県では軽井沢町が初めて実施した。
あまりの痛さに顔を歪める職員。