ICTを活用した授業発表や専門家の講演 「個々の学びに応じたデジタル活用を」
軽井沢町教育委員会、佐久広域連合佐久視聴覚ライブラリーなどが10月15日に開いた「佐久市視聴覚教育研究大会」で、町内の公立3小学校の各教諭が、ICTを活用した授業や業務改善などの実例を発表した。学校関係者や社会教育関係機関の職員ら約50人が参加した。
東部小の教諭は、タブレットの録音機能で虫や鳥の鳴き声を集めた曲を作った、2年生の音楽の授業を紹介。繰り返し聞くことで音の強弱や重なりに気付くことができ「再現性という点で、ICTの強みを感じる学習活動だった」と報告した。
教育工学などを専門にする放送大学准教授の小林祐樹さんも講演。教師の指示ではなく、子どもが自律的にICTを活用している全国の取り組み事例を紹介。「子どもが勝手に学び始めるような、学習の場や環境をデザインすることが私たちの役目」と、教師の授業観のアップデートが必要と強調した。
講演する小林さん。