【軽井沢新聞11月号】2027年度の開設目指し検討へ 「軽井沢オープンドアスクール」

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 軽井沢町は10月30日の定例記者会見で、不登校の子どもや未就学者など、年齢や国籍に関係なく通える「軽井沢オープンドアスクール」の設置にむけ、検討に入ることを表明した。今年度中に学識経験者や学校関係者らによる設置準備委員会を立ち上げ、2027年度の開設を目指し基本方針などを作成する。

未就学者ら多様な人々の学びを支援

 検討するのは、不登校の子どもを対象に柔軟にカリキュラムを組める「学びの多様化学校」と、義務教育を終了できなかった人が通う「夜間中学」。学校形態や教員・スタッフ体制、教育課程、設置場所などについて議論する。

 20年の国勢調査によると、町内の未就学者と中学を卒業していない人の合計は205人。県教委主催の「信州オープンドアスクール創造会議」に参加する中で、町は「多様な人の学びを保障する場を作っていくことは重要」と認識を深めたという。軽井沢高校長の経験もある、前長野県教育委員会教育長の内堀繁利さんを10月1日付で、教育推進アドバイザーに起用した。

 土屋三千夫町長は「中学卒業に必要なカリキュラムに軽井沢らしさも加え、ここで学んで良かったと思えるものを考えていきたい」と話した。

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