【軽井沢新聞9月号】思い出のテニスコートなど訪問 上皇ご夫妻、軽井沢で静養
上皇ご夫妻は8月22日から29日まで、軽井沢で静養された。22日、新幹線で到着すると、駅前に集まった人に手を振り車に乗り込まれた。
夫婦でお出迎えした群馬県嬬恋村の男性は「お元気そうで安心しました。ゆっくりと過ごしてほしい」。
ご夫妻は23日、旧満州から引き揚げてきた人らが開拓した大日向地区を訪ね、キャベツ畑を散策。27日は、出会いの場となった軽井沢会テニスコートを訪問。出迎えた会員と笑顔であいさつを交わし、ベンチに腰掛けプレーをご覧になった。案内役を務めた軽井沢会テニス部副委員長の有村博之さんによると、ご夫妻は「お元気ですか」「(テニスを)よくなさるんですか」などと、会員一人ひとりとゆっくりあいさつされたという。昨夏に続いてのご夫妻の訪問に、有村さんは「本当に光栄で喜ばしいこと。来年もお越しいただけると大変うれしく思う」と話した。
ご夫妻の前でプレーした同会員の倉島侑里さんは「陛下からお声をかけて頂きました。毎年軽井沢会のコートへお越し下さり、お二人の想い出の場でもあるので、品格を大事に受け継いでいきたい」と思いを新たにしたという。
ご夫妻の軽井沢での静養は平成以降15回目。新型コロナ感染拡大のため4年ぶりとなった昨年に続く滞在だった。
軽井沢会会員のプレーをご覧になる上皇ご夫妻。(8月27日11時すぎ)