【軽井沢新聞5月号】ライドシェア開始、タクシー供給不足解消は 春の大型連休(GW)を振り返る

 今年の春の大型連休の状況はどうだったか、各所の様子をまとめた。JR東日本が発表した4月26日~5月6日の北陸新幹線高崎~軽井沢間の利用状況は67・3万人で、前年(62・1万人)比108%。同社は「東日本管内は概ね天気に恵まれ、多くのご利用をいただいた」としている。

 軽井澤銀座商店会会長の吉田博さんによると、GW前半の4月27~29日は割とゆったりしていたが、5月3~5日は客足が増え忙しかったという。「GWというと二人体制でもばたばたしていた印象があるが、今は一人で十分。景気の良さはあまり感じない」。

 農産物等直売所「軽井沢発地市庭」は来場者、売り上げは令和4年並。昨年よりは落ち込んだものの「客単価は上がっていて、購買意欲はあるように感じた」。

 大型商業施設「軽井沢プリンス・ショッピングプラザ」の来場者は約47万人で、昨年と同水準。全体の売り上げ(速報値)も昨年並で、運営する西武リアルティソリューションズの広報は「平日で分断されていた影響はあったが、その割には良かった」とした。

 一般のドライバーが自家用車などを使い有料で人を運ぶ「日本型ライドシェア」が、北信越地方では初めて4月26日から始まった。第一交通軽井沢営業所は、ライドシェアのドライバー1人を新たに採用しGWに備えたが「今年はタクシー利用者が少なかったので、通常営業で十分まかなえた。観光客も首都圏から近い軽井沢ではなく、各地に分散したように思う」。同営業所では5月中にライドシェアドライバー3人を新たに採用する。通常ドライバーを含め、夏に向けてさらに採用を強化するという。

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5月3日の軽井沢駅自由通路。新幹線の到着時間に合わせ、多くの人が行き来した。

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