風土フォーラム、環境保全を提言 事業者認定制度に前向きな回答
軽井沢22世紀風土フォーラム基本会議が、3月27日、提言書を町長に提出した。第4期の基本会議委員は、軽井沢ブランドの持続と進化をテーマに審議。軽井沢町のブランドには自然環境の豊かさが必要であると、住民参加による自然環境セミナーや「おしゃべり場」などを開催してきた。
提言書では①自然環境を学ぶ機会や情報交換の場の創出、②地域固有の自然生態系の保護、③生態系に配慮した植栽ガイドラインの策定、④自然環境保全に関する法令やルールを遵守している事業者の認定制度の4点を挙げた。
土屋町長は4月から自然環境に関する専門家を登用することに触れ、「(専門家)一人では無理なので、ワークショップや雑談会などをやり、そこから生まれる人たちのグループで同じような展開をしていきたい」と回答。「4番目の項目(事業者の認定制度)は、啓発活動の相乗効果が出そうなので、具体的に考えていきたい」と述べた。
22世紀風土フォーラムは2016年に、軽井沢のグランドデザインを進めていくための組織として発足したが、町は今後、同フォーラムに代わる中間支援組織の立ち上げを目指す。
提言書を受け取る土屋町長(右)と風土フォーラムのメンバー。